3/19 認知症の人と家族の会 静岡県支部浜松地区会

カテゴリー │「居宅恵」からのお知らせ(公社)認知症の人と家族の会 静岡県支部浜松地区会

皆さまこんにちは。
認知症の人と家族の会 静岡県支部浜松地区会事務局です。

3月の地区会は、

認知症当事者0名
現家族介護者5名
地域の支援者5名(過去に介護を経験された方、専門職の方など)
その他0名(行政の方)

合計10名の方が参加されました。

この日は、「認知症ケア支援のためのVR体験」と題し、慶應義塾大学病院 藤澤大輔先生らが監修の認知症ケア支援VR「FACE DUO」について、共同開発企業の大塚製薬株式会社より地域包括推進部の西川尚治様がソフトのご紹介をしてくださいました。

このソフトの特徴は、認知症のご本人の視点、介護するご家族の視点、そして俯瞰的な視点、三者の視点で仮想体験ができるという点であり、筆者も特にご本人から見える景色を体験したとき、改めて認知症のご本人の不安な気持ち、周りにおいて行かれたような寂しい気持ちを少し実感できたような気がしました。

参加者の間では、

・認知症介護の入り口に立ったばかりの人には良さそう。
・いきなり現実に触れると刺激的すぎると感じるような、子どもたちへの教育ツールに良さそう。

といった肯定的な声もありつつ、今、認知症介護の真っただ中にある方にとっては

・こんな風にうまくはいかない。
・もっと難しい課題が沢山ある。
・もっともっと沢山のシチュエーションから選択して体験できれば良いかもしれない。

という意見もありました。

また今回の体験を通して、

・「寄り添う」というキーワードを受け取った。
・勿論物理的な解決が分かりやすいが、やはり何よりも大事なのは本人の納得であると日常の介護経験からも実感している。VRで体験してみても、やはりそこかな、と思った。

というお話をしてくださった方もいました。
何より、VRという新しい体験をきっかけに、認知症ケアの理想と現実をご参加の皆さまと改めて語り合えたところに、本日の意義があったと感じました。

3/19 認知症の人と家族の会 静岡県支部浜松地区会
順番に体験

3/19 認知症の人と家族の会 静岡県支部浜松地区会
スクリーンにも映して、機器装着がないときも場面を共有
(認知症のあるご本人から見た家族の様子。お財布をなくした自分に対する“冷たい視線”を感じている)


「FACE DUO」

クローバー

今月も、ありがとうございました。


次回の浜松地区会は
4月16日(第3水曜日)10:00~12:00です。

認知症に関するお話をしたい方、聴きたい方
ぜひいらしてください。


会の詳細はこちらをご覧ください。

☏053-522-8840

でお問合せを受け付けております。